Category Archives: 環境測定・分析サービス

局所排気装置上手く活用できていますか

有機溶剤や特定化学物質等を使用する作業場では、局所排気装置を設置・稼働していると 思いますが、稼働の仕方や周辺の環境によって有効に活用できていない場合があります。 今回は作業場で作業環境測定を実施する際に実際によく見られるケースと、その対策例を ご紹介致します。   ・外付け式フードが発生源から離れた位置に設置されている。 外付け式フードは、開口面では十分な排風量を確認出来ていたとしても、発生源から距離 が離れてしまうと、排風量が著しく低下します。 フード開口面での排風量は、発散源までの距離の2乗に反比例しますので、距離が2倍離れ ると、排風量は、1/4になってしまいます。逆に距離を半分に縮めると、吸い込み風速は4倍となりますので、フードと発散源を出来 るだけ近づけて作業する事をお勧め致します。また、開口面にフランジを設置する事で排 風量を向上出来るので、排風量が弱い場合は設置をご検討下さい。                ・局所排気装置の近傍で送風機を稼働させている。 送風機などの気流が強すぎると、場合によっては局所排気装置の排気気流を妨害し、有害 [...]

アスベストの劣化度

アスベスト含有建材が劣化・損傷すると飛散する可能性が高くなり、建物の利用者の健康 被害につながる恐れがあります。アスベスト含有建材の劣化度の判定は以下の3段階に分 類することができます。   劣化なし:全般的に損傷個所や毛羽立ちなどの劣化が進んだ様子が見受けられない状態 外的要因や経年劣化が進んでおらず、普通に使用している場合を表す 定期的な観察が必要 やや劣化:全般的に表面などの劣化が進み、毛羽立ちなどが発生している状態 早急な対応は必要ないが、経過観察の必要性が高い 劣  化:やや劣化より進んだ劣化状態であり、何らかの対策を講じる必要性が高い 不要不急の場合は継続的な使用を極力避ける必要がある 定期観察などの際には呼吸用保護具の使用が望まれる  アスベスト含有建材が劣化・損傷した場合は石綿対策予防規則により飛散防止対策が義務 付けられています。当社では建築物のアスベスト目視調査等を実施しており、お力になれ ることもあるかと思います。お困りの際はお気軽にご連絡くださいませ。 [...]

アスベストにばく露していた可能性のある作業

アスベストの吸引が原因で発症する病気として、中皮腫やじん肺等がよく知られています。 これらの病気の特徴のひとつに潜伏期間が非常に長いことがあげられ、中皮腫ではばく露 から40年程度経過してから発症するといわれていますので、過去に自分が従事していた作 業でアスベストにばく露していたかどうかを知ることが重要となります。   アスベストを吸引する可能性の高い作業としては、アスベスト鉱山での作業や建設にかか わる作業、アスベスト製品の製造にかかわる作業等があげられますが、それら以外にもア スベストにさらされる作業は多くあります。   先日も、理科の実験の準備が原因で中皮腫を発症したとして、元教師の男性の労災が認め られたというニュースもありました。 中には、酒類製造にかかわる作業や、歯科技工にかかわる作業等、一見アスベストとは関 係のなさそうな作業でもばく露していた可能性があるようです。   厚生労働省のホームページで、アスベストにさらされていた可能性のある作業例が公表さ [...]

作業場内の気流影響 ~事例紹介~

現在、化学物質の自律的管理について対策を進めていらっしゃるご担当者様も多いかと 思います。リスクアセスメントや確認測定等多くの対応が求められる中ですが、改めて 今回環境改善を進める際のポイントの内、 “気流影響” についてのケースをご紹介致し ます。   作業環境改善の主な手法として優先順位ごとに以下の内容があげられます。 この内、2.と3.については “気流” の要素が影響を及ぼすことが多く、現場では以下の ような事例がみられることがあります。   ● ケース 1  有害物質を用いる作業者のワーク部分へ濃度の希釈を狙い扇風機で風をあてた。 →扇風機の風量・風向などの影響によって有害物質が拡散してしまい [...]

キッチン空間のアスベスト

キッチン空間は火気使用室として建築基準法で内装制限があり、不燃仕上げとすることが 決められております*1。アスベストは耐熱性等の性質を持ち合わせているためかつてはキ ッチン空間でも壁材や天井等にも使用されていました。   図1. キッチン空間に存在しうるアスベスト含有部位 (転載元: Asbestos Institute *2) 通常の使用においては、アスベストが飛散するリスクは低いと考えられますが、リフォーム などでキッチン空間の内装を解体撤去したい場合、規模によりますがアスベストの事前調査 や分析を行う必要があります。現在ではアスベストに関する法改正が施行され、有資格者が 調査を行うように義務づけられております*3。 参考文献 *1キッチン空間の建築基準法について https://www.mlit.go.jp/common/001205298.pdf [...]

令和6年4月より作業環境測定結果が第3管理区分の事業場に対する措置が強化されます

法令で作業環境測定が義務付けられている特別則(特化則・有機則・鉛則・粉じん則等)対象 物質を取り扱う作業場の作業環境測定結果が第3管理区分となった事業場に対する措置が本年 (令和6年)4月より強化されます。 第3管理区分とは、作業環境測定結果から作業者に対する対象有害物質の健康影響が無視できず、 改善措置が必要とされる状態であり、これまでも直ちに点検を行い、結果に基づいた必要な改善 措置を実施した後に効果を確認するための測定を行い、再度評価する必要がありました。 (下表①~⑤-1) その結果、より適切な第1管理区分又は第2管理区分へと移行することが作業環境測定の大きな 目的ではありますが、繰り返し第3管理区分となっている作業場も存在します。 今回の措置強化では、第3管理区分評価後の改善措置の結果、再度第3管理区分と評価された作 業場所がある事業場に対して、新たな義務が課せられます。 (下表⑤-2~⑬) このように第3管理区分となった作業場を有する事業場には、新たに多くの義務が発生します。 しかし、改善措置を施し第1管理区分・第2管理区分とすることで、これらの義務も軽減してい く政策となっています。 [...]

災害時のアスベスト(石綿)等の対策マニュアルのご紹介

前回のお知らせでアスベスト(石綿)等の危険性や簡単な対策方法を ご紹介致しました。   ・具体的に災害が起こった時は何をするのか。 ・災害時に必要な最低限の資材等は何なのか。 ・身を守る為には、どこに逃げればよいのか。 ・アスベスト(石綿)の危険性 等々   詳細に記載されたマニュアルをご紹介致します。   環境省が掲示している [災害時における石綿飛散防止に係る取り扱いマニュアル] https://www.env.go.jp/content/000128426.pdf [第3版] https://www.env.go.jp/content/000198632.pdf [概要版]   [...]

新たな化学物質規制への移行準備はお済みでしょうか?

以前より当社ブログでも取り上げてまいりましたが、労働安全衛生法の政省令改正により化学物質管理が変わります。すでに施行されている法令もありますが、令和6年4月から主に以下の内容が新たに施行されます。  ・ラベル表示・SDS等 による通知の義務対象物質の拡大 ・皮膚等障害化学物質への直接接触の防止 ・化学物質管理者の選任 ・保護具着用管理責任者の選任 ・リスクアセスメントに基づく健康診断の実施・記録作成等 ・雇入れ時等教育の拡充 ・第三管理区分(作業環境測定)事業場の措置強化 等    当社では長年作業環境測定を通じて、労働安全衛生に携わっております。 お困り事がございましたら、お気軽にご相談下さい。  厚生労働省パンフレット:https://www.mhlw.go.jp/content/001093845.pdf

使用中の建物の石綿調査について

建物の解体工事や改修工事の為の事前調査では、大防法、石綿則に詳しく規定されており、 工事に係る全ての建材について網羅的に調査することが求められています。 しかし、設計前事前調査や改修工事前事前調査では、建物が使用中であり、調査が行えない 部屋や、建材の取り外し・破砕等の作業が必要な隠蔽部、高所に施工されている建材や防水 層等、様々な理由で調査が行えない場合があります。その場合、調査未実施の部屋、箇所に ついては、工事開始前に調査が可能となった段階で再調査を行う事が必要です。 調査が行えなかった部屋、箇所については、事前調査報告書にその旨(調査未実施の範囲、 部位、なぜ行えなかったのか)を記載し、工事開始前に必ず再確認を行う事が重要です。 事前調査を行う際は、調査時の調査対象建屋の使用状況や調査不可能な範囲の詳細を詳し く調べておく事をおすすめ致します。 石綿含有建材調査の実施は建築物石綿含有建材調査者による調査が必要となります。 当社では専門の資格を有したスタッフが調査・分析を担当しております。 アスベスト調査・分析についてお困りの際は、お気軽にご相談ください。

シックハウス症候群

シックハウス症候群(シックハウス)とは建物内の建材等から発生する化学物質などの室内 空気汚染等による健康影響のことを言います。症状として目や鼻、喉や皮膚への刺激などの 症状や、頭痛やめまいなどの症状が報告されています。 他の建物では症状がなく、一部の建物で発症するような場合はシックハウス症候群の可能性 も考えられます。 この症候群は、建物内の空気品質や環境要因が原因で引き起こされていると考えられています。 シックハウス症候群の症状や重症度は個人によって異なる場合があり、一つの建物でシックハ ウス症候群の出る人、出ない人が存在することがあります。   シックハウス症候群の原因としては揮発性有機化合物(VOC)などの物質が室内に充満し汚染 される、温度や湿度の管理の問題による細菌やカビの可能性もあります。   シックハウス症候群を予防または軽減するためには、以下の対策が効果的です。 ・定期的な換気や空気清浄機の使用 ・建材以外にも家具などにも注意し、低VOCの製品を選ぶ [...]